メタボリックと聞くと多くの人は太っている人をイメージします。たしかにメタボリックの人の中には太っておる人も多くいますが、実は痩せていてもメタボリックに該当する人もいます。そもそもメタボリックっていったいどのような意味があるのでしょうか?
メタボリックはもともと「代謝の」という意味を持つ形容詞で、メタボリックシンドロームというのは代謝症候群と呼ばれている病気です。単純に太っている人を表しているわけではありません。
日本ではメタボリックシンドロームは内臓脂肪症候群と訳されますが、これは代謝異常によって内臓に脂肪がたまりやすいためで、痩せていても内臓に脂肪がたまりやすい人もメタボリックシンドロームということができます。
逆に内臓に脂肪があまり溜まっていなくても太っているという人もいます。このタイプの人は内臓脂肪ではなく皮下脂肪が多いタイプの人で、実は女性の太り気味の人に多いタイプになります。
女性はどうしても男性に比べると内臓脂肪ではなく皮下脂肪がたまるタイプの肥満になりやすく、メタボリックシンドロームではないことも多くなっています。
本当にメタボリックシンドロームかどうかを知るには、臍部CTというお腹周りの脂肪の状態をチェックすることが必要です。